「長期国債の金利が上昇すると、高PERであるハイグロース銘柄等は売られる」
実際今年の3月下旬に長期金利が上昇を始めると、ナスダック等のグロース株は恐ろしく売り叩かれました。
その理由は、国債に投資資金を回した方が高リターンが期待できるから、ということでした。
このこと、しっくり理解できましたか?
私はできませんでした。
株の売買で得られるキャピタルゲインの方が何倍もハイリターンじゃないか?というのがその理由です。なぜ、あえて数%の利益のために国債を選ぶ必要があるのか?と。
ところが今回、投資機関寄りの記事を読んでいて、この件が腑に落ちたのです!
「投資とはインカムゲインを得ること!」
ウォーレン・バフェットが使うことで有名であり、企業買収時などにも確認される『DCF法』は企業価値を算出する方法ですが、これはキャッシュフローと成長率を主体に計算されます。
そして大切なのが利益です。
国債を保有することで得られる金利=利益。
株式を保有することで得られる配当=利益。
投資機関が注目していたのはこの点だったのです。
つまり、投資機関は期待収益率が高い方へポートフォリオを組み替えるため、長期国債の金利動向にも注視する必要があるのですね。
当然、売買を繰り返して得るキャピタルゲインも考慮してトレードしているはずですが、
基本は長期保有によって得られるインカムゲイン、すなわち売買益よりも配当益の方を重視しているのが投資機関ということです。
これですんなり、国債動向の重要さが分かりましたね!ヨカッタです